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ワーキンググループ(WG 

WNAのWGでは世界の原子力産業における各企業が集い、先進事例の共有、情報分析、原子力産業界を代表した意見文書の作成、安全を前提とした原子力発電の利用拡大に向けた方策の策定・実施等を行っております。

多くのグループが、産業界と規制の枠組みを設ける国際機関とを繋ぐ役割を果たしております。それぞれのグループでは、会員の方が議長を、理事がメンターを務めており、WNAスタッフは主に事務局として技術的サポート等を実施します。WGの会合は、通常年3回実施され(1月・4月・9月)、活動テーマは多岐にわたっております。

 

Fuel Cycle Plenary Session (Plenary)

議長:Emmanuelle Verger (EDF) 

スタッフ:Serge Gorlin

Plenaryは、WG会合における最大のフォーラムで、主に原子燃料取引をめぐる動きにスポットを当てます。セッションは、ウラン供給・転換・濃縮・成型加工・二次供給などの分野を扱う関係グループによる活動報告やプレゼンテーション、パネルディスカッション等で構成されます。また、WNAが直面している課題について会員の皆さまと共有するため、各グループが適宜実施する定例報告の場としても活用されております。

 

Cooperation in Reactor Design Evaluation and Licensing WG (CORDEL)

議長:Gerry Head (GE-Hitachi)

副議長:Hae Ryong Hwang (KEPCO E&C) 、Xavier Pouget-Abadie (EDF)

スタッフ:Barry Kaufer 、 Andrew Wasylyk

CORDEL WGは、原子炉の設計を国際標準化し、大きな変更なく取り入れることが出来る規制・業界環境を目指して活動しております。ここでは会員企業やオブザーバーとして参加する国際機関より、原子炉設計・ライセンス・原子力法・安全性・エンジニアリング・機械基準規格等に関する専門家が集まっております。

2013年には2つのレポートを作成し、内容はそれぞれ、航空宇宙産業と原子力産業のライセンス制度を比較したもの、発電所新設のための最も効率的なライセンス制度について検討したものです。WG内の基準規格タスクフォースは、国際規格を作成する機関とも連携し、コード統合に係る研究を数多く実施しております。また、原子力規制に関する多国間プログラムの一環として実施されている多国間設計評価プログラム(MDEP)やIAEAの原子力安全基準委員会(NUSSC)においては、産業界の代表として活動しております。

 

Fuel Market Report Working Group

議長:Pierre Durante (Areva)、 Hendrik de Baenst (Synatom)

スタッフ:Ian Emsley

WNAマーケットレポートは会員企業や国際機関等の情報を用いて世界のウラン需給想定を作成したもので、1975年以来、隔年で発行してまいりました。WGは原子燃料サイクルにおける工程ごとのサブグループに分かれており、本レポートは電力・ウランサプライヤー・コンサルタント等の各会員企業とともに客観的に検討・分析し作成されるものとして、業界内外より高い評価を頂いております。

 

The Radiological Protection WG

議長:Willie Harris (Exelon)
副議長:Marcel Lips (Kernkraftwerk Goesgen-Daeniken AG) 
スタッフ:Binika Shah

RPWGは、放射線防護に関する国際制度を改善するべく2002年に設立し、理論と実践に基づく科学的に確かな見解の進展·提唱に取り組んでおり、国際放射線防護委員会 (ICRP)・IAEA放射線安全基準委員会(RASSC)より、それぞれ特別連携組織・正式オブザーバーとして認定されております。主な分析内容は、①被ばくの非がん影響②緊急時と緊急時後の放射線防護③自然環境における放射線防護④ラドンからの防護です。

 

The Nuclear Law WG

議長:Christian Lawerentz (NUKEM) 

副議長:Helen Cook (Shearman and Sterling)

スタッフ:Virginie Ryan-Taix 

NLC WGは、原子力産業が直面する法的問題に対応するべく2010年に設立され、主に原子力発電所新設に関連する法律・規制・調達の面に着目しております。また、他のWGが法的課題に対応する必要がある際には、個別に支援を実施しております。2012年にはCORDEL WGと共同で、ライセンスの諸制度と商業活動との関連性を分析し、どのような規制制度がプロジェクトのリスクを軽減させ、投資の促進に繋がるかをまとめたレポート "Licensing and Project Development of New Nuclear Plants"を発行しました。

 

The Capacity Optimization WG

議長:Mike Baron (Consultant)

スタッフ:David Hess

COWGは、発電事業者がプラントを最大限に有効活用するための方法を探るべく2007年に設立されました。シリーズで作成しているレポート "Optimized Capacity: Global Trends and Issues"では、世界の原子力発電所の運転実績を調査し、エネルギー損失を引き起こす要因を調査しております。本WGで主に目指していることは以下の3点です。

1.運転・メンテナンス・定期検査に関する世界的な連携。

2.プラント性能および経済性の向上に寄与する技術革新や実践方法の紹介。

3.エネルギー市場の見通しが不透明ななか、柔軟な運用に繋がる経験や技術の情報共有。

 

The Industry Economics WG

議長:Milton Caplan (MZ Consulting)

スタッフ:Greg Kaser 、Ian Emsley

The Industry Economics WGは、新規原子力発電所の資本コストの理解を深め、21世紀の世界のエネルギーミックスにおける原子力発電の潜在的な役割を示した予測との比較に焦点を当てています。2012年には"Nuclear Power Economics and Project Structuring"と題するレポートを発刊しました。本WGでは、原子力発電プロジェクトや世界の様々な地域における資金調達の構造について分析を続けるとともに、再生可能エネルギーを中心に据えたエネルギー戦略を採る国の影響について、特に原子力発電への影響という観点から、モニタリングしております。

 

The Security of the International Nuclear Fuel Cycle WG

議長:Pat Upson (Consultant)

スタッフ:Isis Leslie

The Security of the International Nuclear Fuel Cycle WG(SINFC WG)は2005年に設立され、翌年に作成したレポートでは、核燃料サイクルへの多国間アプローチに対するIAEAの取組みを参照しながら、設立当初の活動目的であった機密技術に関する当時の政策論議の解説を提供いたしました。レポートは、その後に発表された提案に影響を与えていることに加え、IAEAや各国政府が提案した燃料バンクの構想とも合致しております。2012年1月には、上述の燃料バンク構想も含めてレビューし、反映させたものを再発行いたしました。

また、2012年3月にソウルで政府の核安全保障サミットと同時に開催された第二回原子力産業サミットにも関与しました。本WGはセキュリティに関する問題に焦点を当てており、 2013年よりIAEAにて勧告を作成・発行している核セキュリティ指針委員会(NSGC)においては産業界の代表として活動しております。

 

The Supply Chain WG 

議長:Juan Molina (Westinghouse)

スタッフ:Greg Kaser

The Supply Chain WGは2010年、強固で信頼できるサプライチェーンを築くため、投資家等の主要なステークホルダーと協力し、国際会議等で産業界としての意見を述べることを目指し設立されました。2012年には、サプライチェーンに関する主要なデータや情報を集めたレポートを発行しました。ここでは3つの課題①新設のコストとスケジュール管理②製造の現地化③サプライヤー認定およびライセンスについて分析しております。

本WGでは、情報共有、原子力発電所の新設および改修時の部品・システム・関連サービス等の製造工程における共通課題(安全性・スケジュール・費用効果)の検討等に取り組んでおります。

 

The Transport WG

議長:Francisco Tarin (ENUSA)

スタッフ:Serge Gorlin

The Transport WGは1995年に設立され、主な活動内容として、フロントエンドの放射性物質輸送に関する商業分野における諸課題の検討ならびに業界の発展に資する情報を交換する場としてのフォーラム開催等を行っております。

2008年から2013年にかけては、IAEAの輸送安全委員会(TRANSSC)を代表し、IAEAが主催する国際運営委員会(ISC-DOS)に参加するなど、輸送分野における関連機関(WNTI・Foratom・ISSPA・TANB・NEI)とも協力しながら活動を続けております。また、2013年4月には、シンガポールで放射性物質(クラス7)に関する国際ワークショップを実施し、主に東南アジアと海上輸送に焦点を当て、産業界・規制当局・港湾局等から50人を超える方々にご参加頂きました。

 

The Waste Management and Decommissioning WG 

議長:Mike Pieraccini (EdF)

スタッフ:Binika Shah 

The Waste Management and Decommissioning WG は、廃棄物管理や廃炉のための国際的な制度改善を目的として主要な国際機関等の動向をモニターするとともに、業界としての見解を具体化させております。また、原子力施設から出る物質の適切な再利用・廃棄物の安全な管理を推進しています。IAEA廃棄物安全基準委員会(WASSC)では、産業界を代表して活動しております。

本WGが今後重点的に取り組んでいく事項は次の通りです。

1.2011年に WNAとして「リユース・リサイクル・廃棄を同時に支える低レベル放射性物質(LLRM)の効率的な管理に向けて 」を提唱したように、ステークホルダーに広く接触を図り、LLRMの最適な管理方法についての議論を活性化させ、持続可能な選択肢をもつ必要性を訴えかける。

2.LLRMの管理に関する事例を紹介するとともに、放射性物質には解決不可能な技術的課題があるとされる誤った考えに対し、リユース・リサイクル・廃棄に向けて確立された選択肢や成功事例を示すことで認識訂正を図る。

3.原子力発電所の運転停止から廃炉までの期間および廃炉時に得た作業員の放射線防護に係る知見を共有することに加えて、廃炉や新設の経験を情報交換する場として企業間の交流を促進する。

 

Sustainable Used Fuel Management Group

議長:Henri Zaccai (AREVA)

スタッフ:Isis Leslie

Sustainable Used Fuel Management Groupは2013年、使用済み燃料の持続可能な管理に関する実績・事例・課題等について、定例会合で議論するべく設立されました。

グループの目的は次のとおりです。

1.安全で、持続可能で、核不拡散に資する使用済み燃料管理の方策と経験の共有・推進。

2.ステークホルダーがもつバックエンドに関する知見の収集・諸課題に対する業界としての対応方法の検討。

3.使用済み燃料の管理が、原子力エネルギーの将来性に大きく関わることの説明。

4.業界各社が実施するステークホルダーや一般大衆とのコミュニケーションに対するサポート。

本グループでは、これらのテーマに携わる関係者を、原子力発電事業者・サービス業者(中間貯蔵、輸送、再処理、廃棄等)・原子力産業廃棄物管理機関・原子力の導入拡大を検討中の国々等、幅広くお招きします。

 

The Strategic Advisory Group

議長:Robert Van Namen (USEC)

スタッフ:Virginie Ryan-Taix

The Strategic Advisory Groupは、世界の原子力産業界が直面している課題、国際・地域・国レベルでの政策的分野におけるポジションを高める機会、原子力に対する社会的受容の改善方策等について特定・検討することを目指しています。ここでの提言は、WNA理事会と共有されます。

本グループのメンバーは、世界の原子力産業を俯瞰的に解釈できる立場にあり、WG活動や理事との関係を含め、WNAの内部組織や運用プロセスに精通している会員企業の代表者に限られます。